【RISE】KOより圧倒的支配を!寺山遼冴が目指す「芸術的な」勝利とは?(中編)

ーーそこで初めて、自分の思い描いていたプロのリングに出会えたんですね。

寺山:出会えたというか、あれ以上を求めている自分がいます。だから、思い描くリングに出会えるのは、「これから」ですね。自分の中の目標の一つです。

ーー寺山選手はアマチュアで100試合以上経験されています。この経験がプロのリングで活かされた部分はありますか?

寺山:自分の場合は逆なんです。プロになる直前は全然負けなかったので、アマチュアのスタイルやリズムのままプロに行ったんですね。そうしたら、スタミナの使い方も違うし、攻撃の打ち方やキレも全然違うと気づきました。

最初はRISEという大きい団体でデビューしたんですけど、そのあとDEEP KICKという大阪の大会に出て、下積みをしました。その下積みがあったから、今やっと適応してきたと思います。

ーープロとして6年間試合をしてきて、一番印象に残っている試合はありますか。

寺山:2021年7月4日の修斗決勝戦で有井渚海選手に勝利した試合です。3回勝てば優勝というキックボクシングのトーナメントに出場しました。

有井選手とはそれまで1敗1分。ある時、彼が修斗のトーナメントに出場することを知ったんです。

自分は修斗の直前、5月23日RISEで京谷祐希選手との試合を控えていた。京谷選手は2012年に武尊選手を倒しているし、こんな選手と闘うのかと思うとめちゃくちゃ怖かった。

だから、「京谷選手と闘ったあとに修斗の大会に出れるのか…」と尻込みしていたんですけど、有井選手が出場すると聞いた瞬間に、「やってやる!」と出場を決めました。

京谷選手との試合はドローでしたが、その試合で得るものがたくさんあり、一皮むけた感覚がありました。

京谷選手との試合を終えて、修斗大会に向けて意地でも有井選手に勝ちたいと思って、今まで以上に練習しました。

結果、お互い決勝に進出することができて、延長線の末に有井選手に勝つことができました。その時は自分の格闘技人生史上1番嬉しかったですね!

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