D GENERATIONS CUP2026、優勝を掲げる瑠希也
2023年4月9日、高鹿佑也を相手にデビューした瑠希也。新人時代から他団体への参戦を経験し、秋山準から直々に指導を受けるなど、その将来を嘱望された。2024年の若手リーグ戦「D GENERATIONS CUP(DGC)」で準優勝し、さらなる躍進が期待された矢先の同年5月、首の負傷により長期欠場を余儀なくされる。
瑠希也が欠場の間、DDTのリングでは若手”D GENERATIONS世代(DGS)”の風景が激変した。To-yのDDT EXTREME戴冠、高鹿の台頭、さらに2025年4月にはHEAT-UPから佐藤大地が電撃移籍。2025年8月17日、地元・大阪で1年4ヶ月ぶりの復帰を果たした瑠希也の胸中にあったのは、意外にも深い「恐怖」と「嫉妬」だった。苦悩の空白期間を経て、ついに開幕した「D GENERATIONS CUP 2026」。不退転の決意でリーグ戦に臨む瑠希也に、その胸中を訊いた。(取材・文/大楽聡詞 文中敬称略)
欠場中の絶望――「僕が戻っても、もう居場所はない」
――2025年8月、地元・大阪での復帰から約5ヶ月が経過しました。改めて振り返って、1年4ヶ月という長期欠場期間はどのような時間でしたか?
瑠希也:正直に言うと……本当に苦しかったです。僕が欠場している間に、若手のトーナメント(DGC 2025)が開催されて、仲間たちがどんどん活躍していく。それを外から見ているのが、もう嫌で嫌で仕方がなかったですね。
――活躍する仲間たちの姿を、素直には喜べなかったと。
瑠希也:全く喜べませんでした。DDTのリングがどんどん変わっていくのを見ていて、「僕が戻ったとしても、もう居場所なんてないんじゃないか」って、ずっと思っていました。
特に佐藤大地選手のような勢いのあるレスラーが移籍してきた。身長180cm、体重115kg。高校生なのにあんなに体が大きくて動ける選手にファンの注目が集まっている。ネガティブなことばかり頭に浮かんでいましたね。
――それは意外です。もっと前向きだったのかと。
瑠希也:いや、本当にもう……どん底でしたよ。武知海青(THE RAMPAGE)さんの活躍でお客さんの層も変わってきていると感じていたし、「僕のことなんて誰も知らないだろうな」「戻っても大したインパクトも残せないんだろうな」って。欠場期間中は、とにかくマイナスの方向にばかり感情が引っ張られていました。
