今年1月、水本圭治選手(チョープロ所属)は冬場の陸上トレーニング中に足の第5中足骨を骨折した
カヌースプリントのトップ選手、水本圭治選手がYouTube番組「まるスポch」にゲストとして登場。今回はアスリートにとって避けられない「ケガとの向き合い方」について、今年(2025年)の春に経験したばかりの出来事を交えて赤裸々に語りました。
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水本選手は今年1月、冬場の陸上トレーニング中に足の第5中足骨を骨折。いわゆる「下駄骨折」と呼ばれるケガで、1ヶ月以上もの間、松葉杖での生活を余儀なくされました。
3月には大事な代表選考会が控えていましたが、無念にもケガの状況を考慮し棄権という判断に。キャリアを左右しかねない大きなケガと欠場にも関わらず、水本選手は当時を振り返り、「不安と焦りが不思議とあまりなかった」と告白します。
その心の平静を支えていたのは、所属する会社からの手厚いサポートでした。
「プレッシャーを全く感じさせないサポートの仕方をしてくれていた。ノルマや目標達成を義務付けられることもなく、純粋に自分の競技を応援してくれていると感じられた」
会社が「アスリートの競技」と「社会人としての責任」を切り離し、精神的な負担をかけない環境を作ってくれたことが、水本選手が焦らずに回復に集中できた最大の理由だったといいます。
また、水本選手は「20年近い経験があったからこそ、片足を使わずに上半身だけで漕ぐトレーニングなど、負傷箇所をかばいながらも練習を継続できた」と語る一方で、ジュニアアスリートへの警鐘も鳴らしています。
「体が未成熟なジュニア選手は、まずは完治に集中すべき。かばいながら無理をすると、知らぬ間に他の部位に負担がかかり、さらなるケガを招く」と専門家としての見解を述べました。
トップアスリートのケガとのリアルな向き合い方、そして経験値と環境がもたらす心の安定とは?水本選手がジュニア世代へ向けたアドバイスの全貌は、ぜひ「まるスポch」でご確認ください。
記事/まるスポ編集部
写真/本人提供
