【ガンバレ☆プロレス まなせゆうな(1)】プロレスのこと全く分からなかったけど、当時はアクション女優になりたかったので「はい、やります」と。

■スターダムからアクトレス・ガールズ

――新体操をしている人は身体も柔らかくて運動神経も良いと思っていました。

まなせ:新体操をやめてから10年近く過ぎていたし、二十歳を超えてお酒も飲むようになり体力も低下したのでしょうね(苦笑)。その後、2015年にアクトレス・ガールズが本格的に始動することになり、私はスターダムを退団しました。

当初アクトレス・ガールズは「プロレスの技術を用いたエンターテインメント公演で、活動の中心は舞台や演劇」の予定でした。私はケガが多く、体調が良くなかったこともありプロレスと少しだけ距離を取りたかった。それでスターダムを離れました。でも結果的にアクトレス・ガールズもプロレスでしたね(苦笑)。その頃のアクトレス・ガールズは、なつぽい(万喜なつみ)や安納サオリちゃん、角田奈穂ちゃん、尾崎妹加ちゃん、本間多恵ちゃん、現在声優として活躍している相⽻あいなちゃんたち。

ただメンバーの中でプロレス経験者は私しかいませんでした。ですから私が2年間スターダムで学んだことを彼女たちに伝えました。私が持っているものなんて微々たるものです。でもそれでも全てを伝えようと。アクトレス・ガールズのメンバーは本当に素直な人ばかりなんです。これが少しでも悪い部分が見えたら私も教えることに躊躇したかもしれません。でも彼女たちは真剣にプロレスにかけて取り組んでいました。だから私は自分で考えた技も渡しましたね。

――レスラーにとって自分の技を渡すなんて。死活問題じゃないですか。

まなせ:今思うと教え過ぎたかな(笑)。でも、あの時は私より彼女たちのことを優先的に考えました。そのくらい可能性に満ち溢れたメンバーでしたから。だから今でもリング上で活躍しているし、彼女たちの活躍を見るのは励みになりますね。

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