俺達のFMW マンモス佐々木編 「第2回 濁流に向き合う(前編)」

――黒田さんは、元々FMWではなく、高野俊二さんがいたPWCでデビューしていて、カナダ・カルガリーのハート道場で名伯楽といわれたミスター・ヒトさんに教わっているんですよね。

マンモス:ミスター・ヒトさんは基本的にプロレスを教える時は人を褒めるんですよ。「あれはよかったよ」「凄いレスラーだよ」とか。黒田さんはヒトさんから褒められたことがなくて、「お前は大器晩成型で、まだまだだな!」と言われていたそうですが、恐らくヒトさんは黒田さんには目をかけていて、プロレスラーとしての才能を見出していたのかなと思いますね。とにかくオールマイティーなんですよ、黒田さんは。

――確かになんでもできますよね。シリアスな試合からコミカルな試合まで対応されますから。努力されていることは黒田さんの肉体を見れば分かりますから。

マンモス:あと黒田さんの試合は面白いんですよ。井上京子さんとの絡みも面白かったですから。もしかしたら黒田さんって天才肌のレスラーなのかなと思ったりしています。あと黒田さんって義理堅い人で、冬木弘道さんや金村さんに対してとか。

――黒田さんの実力ならば、ご自身のキャリアアップのためだったら、もっとメジャーな団体に移籍してもいいわけなんですけどね。

マンモス:そうなんですよ。黒田さんは本当にFMWを大事にされていました。今でもそうかもしれないですね。

――ありがとうございます。マンモス選手は1999年5月5日FMW横浜文化体育館大会で、当時全日本プロレスの若手レスラーだった森嶋猛さんと対戦されています。実際に対戦されて森嶋さんについてどのような印象を持ちましたか?

マンモス:本当にストレートに、この人は将来全日本のトップに立つレスラーになるんだろうなと感じましたね。試合が終わってから森嶋さんと色々と話しましたよ。それで僕と森嶋さんの共通の知人が泉田純さんなんですよ。

――なるほど!森嶋さんの先輩レスラーである泉田さんは曙さんを相撲教習所で指導した教官だったんですよ。そしてマンモスさんは角界時代、曙さんの付き人でした。

マンモス:森嶋さんからすると泉田さんは普通に道場にいる兄弟子という感覚だったようですよ。その辺りの話で森嶋さんと盛り上がりましたね。

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