レジーナ王者として伝えたかった“責任感”
――以前から宮崎さんは「ベルトには全くこだわっていない」と話していましたが、2023年12月24日にVENYからレジーナ王座を獲得し、2024年11月4日上谷沙弥選手に敗れるまで、約1年間保持しました。王者となり心境に変化はありましたか?
宮崎:自分が持っても、そこまで大きな心境の変化はありませんでした。ただ、レジーナのベルトはWAVEのシングル王座であり、団体の象徴なので、「下手な試合はできない」という責任感が常にありました。「私がベルトを持って何を見せたかったか」というと、それは後輩に対するプロレスラーとしての責任感です。
レジーナのチャンピオンシップをやるのは、通常の大会ではなく、新宿FACEや後楽園ホールのような重要な場所でのメインイベントです。
そうした大事な試合を後輩たちに経験させたかった。「若手を育てるためのベルトにしよう」と思ってベルトを利用させてもらいました。
【狐伯】1年で一番嬉しかったのは、飯田沙耶とのシングル。一番悔しかったのは…
――VENYからベルト奪取。梅咲遥→櫻井裕子→狐伯→尾崎妹加→炎華→花園桃花と王座を防衛、上谷沙弥に敗れました。印象に残っている試合はありますか?
宮崎:どの試合もそれぞれ印象に残っています。初防衛戦、梅咲との30分ドローの試合。彼女に一番似合うと思っている「はずかし固め」を何としてでもやりたくて。ラスト1分でやっとその機会が訪れてフォールに行かずに、そのまま30分時間切れ引き分け。
試合後、GAMIさんに怒られましたが…それでも「はずかし固め」を選んでしまいました(苦笑)。
櫻井や花園はフリーランスで活躍している選手。なかなかシングルベルトに挑戦する機会はないと思うので、このタイトルマッチを通して彼女たちにもチャンスを与えられたと思っています。本当はケガで欠場していなければ網倉(理奈)とも試合をしたかった。
でも、私がレジーナ王者だった時、彼女が欠場中だったので実現できませんでした。上谷沙弥との試合も印象に残っていますね。
