◇明治安田J2リーグ第32節 ベガルタ仙台 1-2 大宮アルディージャ(2025年10月4日 ユアテックスタジアム仙台)
明治安田J2リーグは10月4日に5試合が行われ、ベガルタ仙台はホームで大宮アルディージャに1-2で惜しくも敗れた。自動昇格圏内も視野に入る位置で戦う仙台に対し、昇格プレーオフ圏内への食い込み、あるいは死守を目指す大宮。両チームの目標がぶつかり合う、熱い上位対決となった。
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試合開始直後から、ホームの仙台が徐々に流れを掴む。前半6分の最初のCK(コーナーキック)からのチャンスは惜しくもゴール枠外へ。一方の大宮は、カウンターから幾度か惜しいチャンスを作り出すと、前半38分に試合を動かす。左サイドでパスを繋ぎ、中央へ送り込まれたボールをFWオリオラサンデーが受け、MF泉柊椰へパス。泉がペナルティエリア内へ持ち込み、ゴール前へスルーパスを送ると、FWカプリーニが冷静にゴール右下に押し込み、大宮が先制した。仙台も反撃を試みるが、そのまま大宮リードで前半を終える。
後半に入り、追いつきたい仙台は3選手を交代させ、攻撃にギアを入れる。しかし、その直後の後半6分、仙台ペナルティエリア内で大宮FWカプリーニがファウルを受けPKを獲得。ファウルを受けたカプリーニが自らキッカーを務めるが、仙台GK堀田大暉が読み切ってビッグセーブ。このプレーで試合の流れを再び仙台に引き戻す。すると後半10分、自陣からのパスを受けたMF相良竜之介がペナルティエリア内からシュート。キーパーが一度弾くが、このこぼれ球をFW郷家友太が鮮やかにゴール右上に叩き込み、仙台が同点に追いついた。
しかし、勝ち越しを狙う仙台に痛恨のアクシデントが発生する。後半22分、DF井上詩音がこの日2枚目となるイエローカードで退場処分となり、仙台は残り時間を10人で戦うことに。数的優位となった大宮は、後半36分、CKからの流れで攻め込むと、MF和田拓也からのクロスにDF福井啓太が頭で合わせてゴール右下へ。勝ち越し点を奪った。1人少なくなった仙台は、猛攻を仕掛けるもゴールが遠く、そのまま1-2で試合終了のホイッスルを聞いた。
昇格争いに踏みとどまりたい仙台だったが、同点に追いついた直後に退場者を出し、その後は決定機を決め切ることができず、痛い星を落とした。一方、貴重な勝利を収めた大宮は連勝を飾り、昇格プレーオフ圏内の順位を維持。一週間のインターバルを挟み、アウェイ2連戦に良い流れで臨むこととなった。
記事/まるスポ編集部
