それで「残った1枚の瓦を割ります」と簡単に割ったらオーディション現場の空気が悪くなってきたので「行きの新幹線でたまたま買った雑誌を破ろうと思います」と言って、先ほど購入したかのようにカバンから雑誌を取り出したら、雨の影響で雑誌が濡れていて全く破れなかった(笑)。
それで私のアピールタイムは終了しました。他の人は「でんぐり返し」とか「空手の型」を披露していました。
じつはオーディション中、GAEAサイドで私のことが「全然出来ないのに、やたらアピールしてくるやつがいる」と噂になってました(苦笑)。すると突然「歌とダンスの審査があります」と言われました。スタッフの人たちが「あいつ(広田)はどんなことをやるのか」と面白がっていたみたいですね(笑)。
急遽オーディションメニューにないことを長与さんが言われ「(里村)明衣子、手本をやってみろ」と。里村さんも突然振られたのに「はい。もちろん毎回やっています」的な感じで曲に乗って創作ダンスを披露しました(笑)。
不思議なことに最初の人が校歌を披露したら、みんな校歌を歌うんですよ。並び順で私は1番最後。「みんなと同じ校歌を披露したら絶対に印象に残らない」と思い、銀河鉄道999のエンディングテーマを振り付きで熱唱しました。
それでオーディションが終了、合否は当日発表。「審査をするので着替えをして待っていて下さい」と言われました。ミーティングルームでは「今回は合格者なしでいいでしょうか?」と話し合いが行われていたそうです。ただ、のちの代表になる杉山さんが「広田は面白そうだから試しに取ったらどう?」と言って下さった。それで私だけ合格したのですよ(笑)。
――広田さんは運があったんでしょうね。
広田:一度実家に戻り1ヶ月後に親と改めて上京しました。「プロレスに興味を持ったキッカケ」を聞かれると、凝縮された2〜3ヶ月の期間になりますね(笑)。
<(2)に続く>
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取材・文・編集/大楽 聡詞
写真提供/プロレスリングWAVE