【プロレスリングWAVE 旧姓・広田さくら(1)】テレビで観たプロレスの技を「私も掛けられたい」

――そんな広田さんがプロレスに興味を持ったキッカケは?

当時17歳、遊んでいた友達も大学進学や就職を考え始めた。高校を2度辞めている後ろめたさもあり、友達とは疎遠になりました。そんな時、たまたま見たのが女子プロレス。それまでアジャコングさんと北斗晶さんくらいしか知らないレベル。

WOWOWでJWPの試合が放送されていました。その時体の大きい選手が体の小さい選手を担ぎ上げ技をかけていました。それを見て「私もこの技を掛けられたい」と思いました。

――技を「掛けられる側」ですか?

広田:あまりにも衝撃的で「やられたい」と思いました(笑)。その技はダイナマイト関西さんがキューティー鈴木さんに掛けた「スプラッシュマウンテン」だったことをのちに知ることになります。

そのテレビ映像の印象が強くて「プロレスって何だ?この世界に入るためにはどうすればいいのか?」当時はインターネットがなかった時代で本屋さんや図書館、古本屋に行って情報を集めましたね。それが17歳の7.8月でした。

本屋で専門誌を見ていると「女子プロレスには、いくつか団体がある」とわかりました。その時期、GAEA JAPANは一期生である里村明衣子さん・加藤園子さんがデビューし「驚異の新人」と言われていました。雑誌にもGAEA JAPANの記事がメチャクチャ多く載っていたのです。

「プロレス業界に入るんだったらGAEA JAPANが1番雑誌に載る確率が高いかもしれない」と思いました。GAEA JAPANは旗揚げしたばかりの団体で新人を随時募集していました。それでGAEAの事務所に「オーディション受けたいです」と電話連絡しました。

すると「履歴書を送ってほしい。8月末にオーディションがあるので来てください」と言われました。女子プロレスを知ってからオーディションを受けるまで約2週間ですね(笑)。

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