
6月29日、後楽園ホールで開催される「RISE189」フェザー級マッチで、吉田晄成と対戦する寺山遼冴。4歳で空手を始め、アマチュアで100試合以上を経験、15歳でプロデビューを果たした若きファイターが、自身の格闘人生と、強さへのこだわり、そして未来のリング像を語った。(取材・編集/大楽聡詞 文/藤本桃子)
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「見れば真似できる」天才肌の幼少期と格闘技との出会い
ーー幼少期はどんな子供でしたか?
寺山:外に出るのが好きな子供でした。学校に行って、友達とサッカーをして。でもそれ以外はほとんど空手の練習でした。帰宅してから22時くらいまではずっと練習をしていましたね。
ーーご出身はどちらでしょうか?
寺山:群馬県伊勢崎市です。家で遅くまで練習をしても近所からは何も言われないくらい、周りは畑ばっかりでした。
ーー昔から身体を動かすのが好きでしたか?
寺山:そうですね。たいていのことは見れば真似できちゃうタイプ。たとえば野球でも、部活でやっている子たち以上に活躍できました。そのくらい当時から身体は動けました。
ーー運動神経が元々良かったんですね。
寺山:良い方です。上辺だけをすくうのが得意で、目立つ技はすぐ真似できる子供でした。
ーー格闘技に興味を持ったきっかけは?
寺山:最初は父の影響でした。近所に空手道場があって見学しに行きました。道場に行ったらたくさん生徒がいて、楽しそうな雰囲気だったんです。
4歳くらいで他のスポーツを知らなかったということもあり、「やってみたい!」と始めたらハマりました。