【RISE】寺山遼冴、那須川天心という「目標」を乗り越えて(前編)

ーー18歳という若さで大きな挫折を経験したんですね…。

寺山:若い年齢で見たくないものを見てしまうと、良くも悪くも夢を見なくなります。子供が天心とか有名な選手を見てしまうと、「お金持ちになれる」って思うじゃないですか。

でも、実際デビュー戦のギャラは、そんなに高くない。だからデビュー当時は「格闘技業界ってこんなに稼げないのか」と思いました。

命を懸けて闘う割にはリターンも少ないし、「憧れの人たちってこのくらいしか稼いでなかったんだ」と知ってからは、稼ぐ・稼げないにはこだわらなくなりました。

稼ぐというよりも、「強くなりたい、負けたくない」という気持ちが高まりましたね。

ーー「強さ」にこだわったんですね。

寺山:はい。強くなって勝ち続ければ、いずれお金はついてくるなと思ったので。まずは勝ちに徹しないと。

最初は、強くなくても稼いでいる選手がすごいと思っていたけど、今は「強い選手にお金がついてくるんだ」という思考になりましたね。

ーープロになった時、周りからの反響はいかがでしたか。

寺山:高校の同級生からは「すごい」と驚かれました。でも、格闘技を知っている人たちからすると、「15歳は身体ができていないから危険だ」という意見もありました。

自分はその時、「やるしかないでしょ!」と覚悟を決めてプロの世界に飛び込みましたが、2戦目、3戦目とドローが続いて、思い通りにいかない葛藤がありました。
<中編に続く>

<インフォメーション>
6月29日(日)、後楽園ホールにて「RISE189」が開催。寺山遼冴選手は吉田晄成選手とフェザー級で対戦します。詳細はRISE公式HPをご確認ください。

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