【東京女子 坂崎ユカ】「イッテンヨン」後楽園、同期決戦!(後編)

――今年11/3はTDCホールという後楽園ホール以上の会場で開催、挑戦者はタッグパートナーである瑞希選手でした。試合中も感極まっている場面が見受けられましたが…

坂崎:瑞希は見た目も細いし寒がりだし、常に心配する存在です。でもプロレスに関しては怪我もしないし、怪我をしていたとしても、それを言い訳にして何かを諦める人ではないと思います。だからシングルで闘ったら楽しいし、良い試合になると思っていました。ただ、どこかでやり難さを感じました。

――それは試合を見ていて感じました。やはり常に一緒に戦っているタッグパートナーだから、闘うとなるとやり難いですよね。

坂崎:そうですね。でも人間として、すごい変なやつで「かまって欲しいけど、かまって欲しくない」とか。気を許している人に対しては暴言を吐いたりするし。自分でも素直じゃないことに気づいていたりするし。

 だから私が試合で手を抜くようなことがあれば、多分怒って2度と口を聞いてくれないだろうし、瑞希本人が勝っても怒るだろうし負けても怒るんだろうし…倒すしかないと(苦笑)。

――元々タッグを組む時も、たまたまパートナーになったとか。

坂崎:2018年、「たまたま」抽選で決まりました。気を使わずに言い合える仲なので、居心地はいいですね。

――最後の場面で、TDCホールの入場口の前で改めてお客さんに向けて、マイクなしで挨拶をしましたね。

坂崎:東京女子の選手が横一列になって、かなり場所を取っている訳ですよ(笑)。でも、その列が私にとっては圧巻で、横を見れば仲間たちがいる。前を見るとお客さんがいる。「コロナ禍で、これだけの人が集まってくれた」と、グシャグシャになってました(笑)。

――そしていよいよ来年1.4後楽園で辰巳リカ選手の挑戦を受けることになりました。高木さんにプロレス入りを直訴した時のお二人ですよね。

坂崎:リカとは紆余曲折あるんですけど、お互いプロレスラーになってからは2人の歯車が噛み合わなくなってます。練習を始めたのは一緒の時期ですが、リカは立て続けに怪我をして、思い通りに行かないことを体感しています。同じ時期にプロレスを始めたけど、微妙に違いを感じていると思います。

 12.12成増大会の試合後のマイク「ベルトを獲って有名になりたい」という発言を聞いて、これがリカの本音なんだろうなと。思い通りに行かなかった分、その中で一生懸命もがいているのかなと思いますけどね。 

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