【DDTプロレス 遠藤哲哉】激動の2020年(前編)

――その田中選手からKO-D無差別級のベルトを奪取しました。この時期、KO-D6人タッグのベルトを持って二冠王の時期がありましたね。シングル戦とタッグ戦、自分の中で切替えができましたか?

遠藤:出来ていたと思います。6月はKO-Dタッグ挑戦も含め、タイトルマッチが続いていました。自分の中では集中力が途切れなくて良かったですね。結構、ビッグマッチのあとは、燃え尽きるタイプなんです。

昨年7月大田区、竹下に敗れたあとは「しばらく何もしたくないな」と思っていました。でも今年は11月3日大田区のあとも試合が続いているので、良い緊張感がありますね。

――KO-D6人タッグ王者時のパートナーがT-Hawk選手とエル・リンダマン選手でしたが、組みやすかったですか?

遠藤:やりやすかったですね。お二人が、いろいろな国や団体で戦っているので僕に合わせてくれるんです。だから最初から何のストレスも感じずに試合していましたね。

――#STRONGHEARTSが、いろいろな団体から声が掛かるのは、いろいろなスタイルのプロレスに合わせる事が出来るからですか?

遠藤:フリーの選手にとって、それが一番大事だと思います。

――6月27日は島谷選手と組んでKO-Dタッグに挑戦しました。

遠藤:島谷とは良い感じでベルト取れると思ったんですけど、惜しかったですね。島谷は試合から離れていた時期がありましたけど、2人で連携とかも考えつつ動きの練習もしていたので不安はありませんでした。

ただ試合になった時の感覚のズレが、島谷の唯一不安なところでした。実際、リングに立ってみたら不安はありませんでしたね。

――当時、タッグ王者・ノーチラスの上野選手と吉村選手はいかがですか?

遠藤:上野が目立ちがちなんですけど、吉村がどう考えていたのか気になりますね。多分、境遇としては僕と似ているんですよ、竹下と組んでいる時の僕と。竹下と上野。そして吉村は僕側です。

吉村は優しいところがあるんですよ。潜在的に素晴らしいものを持っているので、それを自分に向けて欲しいと思いますね。僕と同じで(笑)。

今、吉村はヘルニアで欠場しています。欠場期間というのは自分と向き合える時間がたくさんあります。そこで考え、吉村には「自分のためのプロレス」をしてほしいと思います。

――遠藤選手も何度か欠場されていますよね。

遠藤:左肘の脱臼と足の骨折です。その時は過去の自分の試合映像をみて、自分と向き合いましたね。

――7月以降、KO-D無差別級王座を2度防衛し、ケニーオメガと対戦を表明しましたが、新型コロナの影響で来日できなくなりましたね。

遠藤:それはそうだろうと思いました(笑)。ただ、「KING OF DDT 2020」で優勝して、KO-D無差別級の防衛戦の相手としてケニーを指名した事で、今回は対戦できなかったけど点と点が繋がっているので、続きはあると思っています。

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