2025年8月30日、HARASHIMAを相手にデビューを果たした陽向。あれから9ヶ月の月日が流れた
DDTプロレスリングの新星・葛西陽向。偉大なレスラーを父に持つ血統と溢れるプロレス愛を胸に、2025年8月のデビューから激動の9ヶ月を駆け抜けた。初のタイトルマッチやKO-D無差別級王者・上野勇希との遭遇、そして同世代のニック・ウェインへの悔しさを経て、彼が見つめる現在地がある。理想と現実のギャップに葛藤しながらも、3ヶ月後に迫る1周年に向けて「自力初勝利」をがむしゃらに見据える若きレスラーのリアルな覚悟に迫る。(記事・取材/大楽聡詞)
◼️新人レスラー陽向が駆け抜けた、濃密な9ヶ月
――昨年8月30日のデビューから約9ヶ月が経ちました。
陽向:そうですね……約9ヶ月になるのですが、自分の中では「あっという間だった」という気持ちと、逆に「すごく長かった」という気持ちの両方があって、なんだか不思議な感覚です。
子供の頃って、毎日が新しいことばかりで1年がすごく長く感じたじゃないですか。デビュー1年目のプロレスラーもまさに同じだと思うんです。毎日が初めて経験することばかりで、本当に新鮮で。
これまでの人生のどの1年間よりも濃く、長く感じた気もするのですが、気がつけばもう9ヶ月が過ぎていた……そんな感覚です。
――もともとプロレスファンだった陽向選手が、今は自分がレスラーとしてリングに上がっています。日々、夢の舞台に立っていますね。
陽向:プロレスが大好きな人って、「自分がもしプロレスラーだったらこうしたい、ああしたい」と頭の中で思い描いて、理想の自分を戦わせてみたりすると思うんです。僕自身もまさにそうでした。
ただ、いざ自分がプロレスラーになってリングに上がってみると、頭の中で思い描いていた理想の自分と、実際の自分との間にものすごいギャップがありました。
やりたいことが本当にできるのか、できないのか…自分の考えていたこととは全然違いましたね。
でも、そのギャップこそが面白さでもあると思います。今はまだできないことの方が多いので、そこで葛藤することの方が多い毎日です。
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