大晦日、朝倉未来はラジャブアリ・シェイドゥラエフ(Ihlas)の持つフェザー級王座へ挑戦
10年という時間は、ひとりのファイターに何を与え、何を奪うのか。
RIZIN創設期から常にリングの中心に立ち続けてきた朝倉未来は、10周年の大晦日、3度目の王座挑戦に臨んだ。その先に待っていたのは、”怪物的王者”ラジャブアリ・シェイドゥラエフという現実だった。敗北は終わりなのか、それとも次の物語の始まりなのか。RIZIN10年の節目で交錯した「主役」と「時代」を追う。
10年目の大晦日、すべてが集約された夜

2015年の年末に産声を上げたRIZINは、この大晦日で10年目を迎えた。
総合格闘技が地上波の中心から姿を消し、「もう終わった」と何度も言われながらも、それでも火を絶やさず続いてきた10年。その節目の舞台は、RIZINの“ホーム”とも言えるさいたまスーパーアリーナだった。
4万5043人。
年の瀬の冷たい空気を押し返すような熱気が、場内を包み込む。
この大会は、単なる記念興行ではない。RIZINという物語が、次の章へ進むかどうかを決める夜だった。
その中心に立っていたのが、朝倉未来である。
