中嶋千尋プロの指導は技術だけでなく、人間力アップやフィジカルも重要視
――中嶋さんの指導は、技術だけでなく、人間力アップもフィジカルも重要視されているのですね。
中嶋:はい、人間力が上がると習得率も大幅にアップします。特に子供たちはスキルが上達しても、人間力、フィジカルが育たなかったらスポーツをする意義がないのでとても大事にしているポイントです。
「説明なく歯を削られる事件」がなかったら、私の体は強いままで「MOVE理論」の開発もできなかったと思います。起きたことには意味がある。やはり私は運が良い。
子供たちにはゴルフを通じて「感謝力」「挑戦力」「考える力」「決断力」「突破力」「認め合う力」「分析力」を身に着けて、人生そのものも豊かになると嬉しいなと思っています。このMOVE GOLF ACADEMYの活動が結果的に、育てて頂いたゴルフへの恩返しになったら本当に嬉しいですね。
(おわり)
編集/まるスポ編集部
プロフィール
プロゴルファー中嶋千尋(なかじま ちひろ)
優勝4回・ 日本プロスポーツ新人賞受賞・ 米ツアー参戦・ ベストスコア63
日本女子プロゴルフ協会公認ドライビングコンテスト優勝(272Y)
東京都出身。PL学園高校を卒業後、1985年にプロテストに合格。1988年には「ダンロップレディスオープンゴルフ」でツアー初優勝。翌年にはアメリカツアーに挑戦。帰国後、原因不明の首、背中、腰痛に苦しみ、以降長らく芳しい成績を残せなかった。1998年、「健勝苑レディス・道後」で約10年ぶりの優勝。2002年には2勝で通算4勝。2004年には「ミズノクラシックレディス」で“63”という自己ベストスコアを40歳で更新、2006年21年間のツアー生活に区切りをつける。その後、デザイナー、講演、企業研修なども手掛ける。現在は人生観も詰まっている「MOVE GOLF ACADEMY」にて、トッププロ育成と大人の可能性も引き出す指導に力を入れている。これまでの常識を刷新するMOVE理論で能力開花する人が続出。上手くなるだけではない人間力アップにも力を入れている。座右の銘は「愛情は平和のもと」
