中嶋千尋プロの指導は技術だけでなく、人間力アップやフィジカルも重要視
◼️ゴルフの常識を刷新する指導者へ。単なるゴルフ指導ではない「人生に生きる思考」を
――ツアー選手時代を経て、ゴルフの指導を始められました。そのきっかけは?
中嶋:現役時代も沢山学びましたが、引退してからの方が気づくことは多いんじゃないかと思うくらい、ゴルフは奥深すぎます。例えば、アイロンをかけている時など、全く関係ないことをしている時に、「あれ?これってこういうことだ」と突然閃くんです。これが今はさらに頻繁になり、不思議でもありますが「現役中になんで気づかなかったの~!遅い~!」と自分に突っ込みたくなります。
――その時に指導者としての道が開けたのですね。
中嶋:試合から離れた直後、ゴルフはお腹いっぱいだったので「ゴルフの指導者」という選択肢は全くありませんでした。それでもアマチュアの方とラウンドの機会があると、流れ的に「教えて欲しい」という会話になるので、ラウンド中でも出来ることをアドバイスさせて頂くというのが自然でした。すると飛んだことない所まで飛んだり、ベストスコアが出たりするようなことが多く、その時の嬉しそうな顔が忘れられなくなりました。フィニッシュした途端に「どう?」という顔で私を見るのですが、もう子供のような笑顔なんです。これはたまりません。それでレッスンというのは魅力的だと思うようになったんです。
自分が勝つためのノウハウでしたが、無理難題、質問1000本ノックを受ける中で、「なんとか解決して差し上げたい」という一念で向き合っていました。その結果、悩みへの理解も深まって、わかりやすいように言語化、体系化することが出来たんです。どんな難しい内容も子供でもわかるように言語化する、という点は大切にしています。
