【プロレスリングWAVE 桜花由美】Leonさんとの戦いは必然であり運命 (前編)

――ファンの方は一安心ですね。ところでLeon選手とのタイトルマッチはいかがでしたか。

桜花:11年前にベルトをかけずシングルをやっているんですよ。でもベルトを賭けた戦いは18年ぶり2回目。「今回は20周年。キチンとLeonさんと戦いたい」と思った時、Leonさんもベルトを持っていた。この戦いは必然であり運命だろうと感じて対戦しましたが、結果的に負けてしまいました。

久しぶりに戦う相手とはスイングしなかったりするけど、Leonさんとの試合は楽しくて試合中に18年前の卒業シーンが蘇ってきました。

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――11年前ではなく18年前の記憶が蘇ったのでしょうか?

桜花:18年前です。やっぱりベルトを賭けたタイトルマッチに思い入れがあります。Leonさんとの試合は「プロレスを卒業するのか、辞めるのか」を決める試合だった。私の中ではあの試合がなかったら、今の私はいない。20周年でLeonさんとベルトを賭けて試合ができることが本当に嬉しくて。「今度こそベルトを獲ってやろう」と思っていたんですけど(苦笑)。

――Leon選手との試合では懐かしい技も出ましたね。

桜花:記者さんにも「あれって『エンジェル・ウィング・ロック』だよね?」と言われました。実は試合前に昔の自分の映像を観たんですよ。「あぁ、こんな技を使っていたんだ…」と思い、久しぶりに試合で使ってみようと。

昔からのファンの人は懐かしく思ってくれるし、今のファンの人は「こんなことをやるんだ」って思ってくれるだろうなって(笑)。

――今回のタイトル戦に賭けた桜花さんの思いを感じます。

桜花:18年前のLeonさんからベルトを取れなかった。でもあの試合があったおかげで私は今ここにいる。だから「この人からベルトを獲得して恩返ししたい」って。

――Leon選手との物語も続きますね。

桜花:私が本当に、また何か迷ったときに対戦したいなって。プロレスを引退しようかやめようか悩んだ時、Leonさんがチャンピオンなら対戦したいですね。

<後編に続く>

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取材・文/小宮 登
編集/大楽 聡詞
写真提供/プロレスリングWAVE

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