8月11日両国大会でKO-D6人タッグに挑戦するビエント・レバンテ(S.L.C.)
昨年4月から約10ヶ月間にわたり、ルチャ・リブレの本場メキシコへ海外遠征に旅立ったビエント・レバンテ。プロレスに対する悩みを払拭し、さらなる強さを求めて旅立った彼を待ち受けていたのは、「深い沼」だった。帰国後に覆面レスラー「ビエント・レバンテ(帰国当初はビエント・マリグノ)」として新たな一歩を踏み出した彼が、遠征先の葛藤、復帰後の心境、そしてキャリアを賭けた意気込みについて語った。(取材・文/大楽聡詞)
◼️「強くなるため」の遠征でハマった深い沼
――「自分自身を見つめ直すため」に決意したメキシコ遠征ですが、約10ヶ月間はいかがでしたか?
ビエント:向こうでは、平日の月曜から金曜まで週6回練習で身体を追い込み、土日に試合をする生活を送っていました。
ただ、「自分の目標はどこにあるのか」とやればやるほど見失ってしまったんです。強くなるためにメキシコに来たはずなのに、「悩みの種」が日本にいる時以上に大きくなってしまいました。
――それはなぜだったのでしょうか?
ビエント:世界のプロレスを知ったからだと思います。日本にはDDT以外にもたくさんの団体があり、様々なプロレスがあります。
でもメキシコに行ったら、全く別のプロレスが存在していて…そこからプロレスについてすごく深く考えすぎてしまいました。
――プロレスを深く模索するほど、自分を見失ってしまったと。
ビエント:自分を見つけようと探れば探るほど、底なし沼に入っていく感じでしたね。
――週6回練習は、具体的にどのようなことを?
ビエント:メキシコはプロレスが日常にすごく近くにあるんです。街中のジムにリングが置いてある。日本で言えばフィットネスクラブの中にリングが普通に設置されている感覚ですね。
例えると「エニタイムフィットネスに常設のリングがある」感じです。
僕はCMLL「ゲレーロジム」に通っていて、週4回ウルティモ・ゲレーロにみっちり教わっていました。
――新日本プロレスの「ファンタスティカマニア」に参戦するレジェンドレスラーに学んでいたのですね。ところで現地でのコミュニケーションはどのように取っていたのですか?
ビエント:言葉は基本的にスペイン語です。ただ日本のアニメを好きな人も多いので簡単な日本語も通じる人には通じました。
>>> 覆面レスラーとしての帰国
