辻はIceの胸元へ、容赦なくチョップを何発も打ち込んでいった
29日、新日本プロレス大阪大会で『G1 CLIMAX 36』Aブロック公式戦が行われ、IWGPヘビー級王者・辻陽太がYuto-Iceとの初シングルをKO決着で制し3勝目を挙げた。
試合はゴング直後から場内に両者へのコールが交錯。するとIceは自ら胸を差し出し、辻の逆水平チョップを真正面から受け止めた。「きかねえよ、バカ!もっと打ち込んでこい!」と挑発すると、辻も応えるように何発、何十発とチョップを叩き込んだ。
戦いは場外に移っても変わらず、Iceはイスに座り、自ら胸を開いて辻のチョップを受け続ける。イスごとひっくり返されても再び座り直し、花道でも手を後ろに組んで無防備のまま打撃を受け止めた。リングに戻ってからも辻のチョップで胸板を真っ赤に染めながら、Iceは倒されても立ち上がり、雄叫びを上げて立ち向かった。

終盤、Iceは「お前、本気で笑ったことあるのか?」と辻の顔面を踏みつけて挑発し猛反撃。Cruellaで勝利目前まで追い込むが、辻もジーンブラスターで応戦。意地と意地がぶつかる消耗戦となった。
25分を過ぎると、Iceのハイキックに辻が渾身のファイヤーブラスター。しかしダメージの深い辻もカバーに入れず、両者は大の字に。ダブルダウンのカウントが進む中、辻だけがカウント9で立ち上がり、執念のKO勝ちをつかんだ。
試合後、満身創痍の辻は大の字に倒れ込みながらマイクを握ると、「Iceのレスラーとしてのプライド、覚悟を感じた」と称賛。
さらに「このG1で俺は、毎回自分のベストを超えるつもりで戦っている。だからこそ、俺はいつも自分に問いただす。『覚悟はいいか?』と。今日は自分の限界を超えられるか」と胸中を明かした。
そして「俺たちプロレスラーにしかできないことがある。それは相手の技を最後まで受け切ること。そして何度倒れようが、何度打たれようが立ち上がること。それが俺たちプロレスラーにできる唯一のことなのかもしれない」と、壮絶な一戦を振り返った。
最後は辻がIceに肩を貸し、2人そろって花道へ。勝敗以上に、互いの覚悟をぶつけ合った初シングルとなった。
