【ボッチャ・宮原陸人】競技を通じて伝えたいこと

――お父さんと二人三脚でボッチャに取り組んでいるんですね。

宮原そうですね。家族とは仲が良いので(笑)。体を動かす時や、ボッチャの練習を行う時はお父さんが手伝ってくれるので、とても助かっています。 

――そういった体を動かすことを含め、ボッチャ選手として日常生活から気をつけている部分は何かありますか?

宮原あります。僕は右手で投げるのですが、右手を下にして寝てしまうと、起きた時に右手を痛めてしまうんですね。だから利き腕に体重をかけないように寝方は注意しています。 

――大事な“商売道具”ですもんね。では、競技練習以外で、ボッチャに役立つようなことは何かされていますか?

宮原たまに学校でオセロをしています。一見、ルールとしては単純ですが、突き詰めれば戦略はすごく深いので。あと、これはほとんど趣味ですが、樹脂粘土を使ってミニチュアフードを作っています。 

――食品サンプルみたいな感じですか?

宮原以前は体験できるお店に通って食品サンプルを作っていましたが、最近は自宅でもっと小さいサイズのミニチュアフードを作っています。僕はもともと、そういう細かい作業が好きですから。 

――手先が器用なんですね。それが投球の繊細なコントロールに繋がっているように思えます。競技の話に戻りますが、ボッチャは団体戦(3対3)と個人戦で戦い方がだいぶ変わる中で、宮原選手はそれぞれに得意・不得意はあるのでしょうか?

宮原はい、僕は個人戦の方が得意ですね。ボッチャは個人でも団体でも1試合で使える球数は6球なのですが、後者だと1人2球ずつの配分になります。だから1球のミスでゲームの勝敗に響いてしまうので、1人でやるよりも緊張してしまうんですよ。それに対して、個人戦は6球全てを使って自分で試合を組み立てられますから、たとえ1球ミスをしても、そのあとカバーできるので気持ち的には楽なんです(笑)。

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