【レーシングドライバー 伊藤慎之典 後編】地元いわきでモータースポーツを拡めたい

――イタリアでレースに参加してみていかがでしたか?

伊藤:参加した世界選手権は、本当に世界のトップクラスが出場しているレースでした。言葉で表現するのは難しいけど「なぜ同じことをしているのに、あなた達はそんなに早いの?」と(苦笑)。

――具体的な違いはなんだと思いますか?

伊藤:全てが違いました。全部のレベルが1ステージも2ステージも上でしたね。

「なんとか1人抜いてやる」と思いましたが、結果的に抜けなかった(苦笑)。

レース中は周りの車を抜くことに集中しています。だからトップ集団が見えない。

でもレース後、その時の動画を見るとトップ集団と後方集団が明らかに離れすぎていました。イタリアには大学1,2年で1回ずつ、計2回行きました。

――イタリアに行ってみて変化はありましたか?

伊藤:実は「海外のレースに参加したら何かが変わるから行ったほうが良い」とある方からアドバイスを頂いていたんです。

大学1年、初めてのイタリア遠征から帰国して最初のレースが鈴鹿で行われた全日本カート選手権。公式練習が2回あり、どちらもトップタイムを出しました。

正直なところ、自分の中で「何かが変わった」感覚はありません。ただ結果が少し付いてきた気がします。その後大学3年生の時、4輪レースに乗り始めました。

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