場外で激しく殴り合うYuto-Ice(左)とゲイブ・キッド
12日、新日本プロレス・鹿児島大会にて「WORLD TAG LEAGUE 2025」準決勝が行われ、辻陽太&ゲイブ・キッドが、IWGPタッグ王者・Yuto-Ice&OSKAR(K.O.B)を破り、決勝にコマを進めた。
IWGPタッグ王者・Yuto-Ice&OSKARが海野&上村撃破でBブロック1位通過!
辻&ゲイブは2日の山梨大会で、ゲイブが武器を持ち出してハードコアスタイルの戦いを見せると、納得いかない辻は「こういうやり方は好みじゃない」と不満を示し、チーム内に不穏な空気が流れた。だが衝突を抱えつつも公式戦を2位で突破し決勝トーナメントへ進出。10日の長崎大会ではゲイブが「もういがみ合うのはやめよう」と辻に歩み寄り、“勝つための共闘”へ舵を切った。

一方のIce&OSKARはまさに絶好調。IWGPタッグ王者としての地力を示し、Bブロックを1位通過。準決勝は、まさに両チームの意地とプライドがぶつかる注目カードとなった。
試合は序盤、辻&ゲイブがIceを分断してショルダータックルやセントーンで主導権をつかむ。だがIce&OSKARは場外戦で巻き返し、辻を豪快に客席へ投げ飛ばすなど荒々しい攻めで流れを奪う。

中盤以降は4人が入り乱れる激しい展開。辻のヘッドバット、Iceのハイキック、ゲイブとOSKARのチョップ合戦が止まらないシーソーゲームが続いた。
終盤、OSKARはツームストンパイルドライバーの体勢でゲイブを持ち上げ、Ice&OSKARがK.O.Bを狙うも、辻がジーンブラスターで救出。OSKARを相手にゲイブはパイルドライバー、さらに辻&ゲイブはサンドイッチニー。最後は気迫で立ち向かうOSKARをかわして辻&ゲイブがWAR BLASTERを炸裂。ゲイブが押さえ込み、3カウントを奪った。

試合後、決勝の相手ザック・セイバーJr.と大岩陵平がリングに姿を見せると、両チームは至近距離でにらみ合い火花を散らした。優勝決勝戦は14日熊本大会で行われる。
