9月に愛知県で開催するアジア大会のカヌースプリント競技の競技責任者である田村一樹さん
カヌーが日常にある街の誇り
――田村さんの故郷でもある「カヌーのまち・みよし」の魅力を教えてください。
田村:街の真ん中に池があり、通学路や散歩コースのすぐ横でカヌーをやっている。カヌーが特別なものではなく、風景の一部として街全体に溶け込んでいる。それが三好の良さだと思います。
市民にとってもカヌーがあるのが当たり前すぎて、大きな大会も「またやるんだね」というくらいの自然な受け止められ方をしている。それこそが、この街の誇るべき文化ではないでしょうか。
【カヌー 古谷利彦】国民の皆さんの不安を少しでも無くし安全安心の中で大会を開催する。それが私たちの使命
――日本のカヌー界にどのような未来を描いていますか?
田村:近年アジア諸国も力をつけており、日本が昔のように簡単には勝てなくなっています。地元開催という慣れた環境で、改めて日本の立ち位置を確認し、強く成長してほしい。
また、最近スラロームではエンターテインメント性の高い新競技「カヤッククロス」も登場しています。国際スポーツの中で生き残るためには、伝統を守るだけでなく、常に変化し続けることが必要だと感じています。
――最後に、9月のアジア競技大会本番に向けた意気込みをお願いします。
田村:運営を担う組織委員会のスタッフの多くが、この三好の池で共に漕いできた仲間たちです。自分たちも競技をやってきたアスリートだからこそ、選手の気持ちがわかる。そんな私たちのチームの強みを活かして、彼らがスムーズに競技に取り組めるような「心のこもった大会を作り上げたい」と思います。
記事/大楽聡詞
編集/まるスポ編集部
