異色のタッグ・エル・デスペラード&石川修司がWTLをかき回すのか?
11月20日、聖地・後楽園ホールで新日本プロレス「WORLD TAG LEAGUE 2025」が開幕。今年のリーグ戦で注目を集めるのは、大巨人”石川修司と新日本ジュニア戦線で孤高の地位を築くエル・デスペラードが結成した超異色タッグだ。開幕戦で矢野通&ボルチン・オレッグと激突。試合巧者・矢野通はデスペラードの負傷箇所(腰)を執拗に攻め立てる。規格外のパワーを持つ石川の存在感を前に、最後は矢野がその老獪さが試合を決めた。
異色タッグ始動! 大巨人・石川と怪力・ボルチンの激突
昨年に引き続きタッグを組んだ矢野通とボルチン・オレッグに対し、初参戦の石川修司をパートナーに迎えたエル・デスペラード組。
身長195cm、体重130kgを誇る石川は、2024年1月に全日本プロレスを退団後、プロレスリングEvolutionのゼネラルマネージャーを務めながらもフリーとしてDDTやNOAHといった団体を股にかける猛者だ。このタッグは、10月2日DDT後楽園大会での激突後、石川が要求したシングルマッチをデスペラードが拒否。共闘という形で実現した。

試合開始早々、リング中央で激突したのは大巨人・石川と、類まれなる怪力を持つボルチン・オレッグ。石川の強烈なショルダータックルがボルチンをキャンバスに叩きつける。さらに石川とデスペラードがボルチンにダブルのショルダータックルを放つが、その衝撃でなぜかデスペラードだけが吹っ飛ぶという規格外のパワーを示すシーンも飛び出した。
矢野は「お前腰が痛いだろう!」とデスペラードを挑発。さらにデスペラードのTシャツを無理矢理脱がせると、その腰には巻かれたサポーターが露わになる。

この弱点を見逃すはずがない矢野は、サポーターを強引に引き剥がし、執拗なストンピングでデスペラードの負傷箇所を攻め立てる。観客からは悲鳴にも似た声が上がり、孤高のマスクマンは苦痛に顔を歪ませた。
終盤、ボルチンと石川はエルボーの意地の張り合いを見せるが、ボルチンが見事にブレーンバスターで投げ捨てる。しかし、矢野にスイッチした瞬間、石川はセカンドコーナーから矢野にフットスタンプを投下。カウント2でボルチンがカットに入る。

ボルチンがデスペラードを石川目掛けて投げつけると、デスペラードを受け止めた石川を、矢野通が電光石火の丸め込み! 見事に3カウントを奪い、矢野&ボルチン組が2点を獲得。異色タッグの初陣を、狡猾なタッグチームが老獪な勝利で飾った。
編集/まるスポ編集部
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