
G1落選の屈辱、引退危機を乗り越えたタイチ。地元凱旋大会とIWGP王座への覚悟に迫る
――G1期間中「俺が若手の壁になる」と発言されたのが印象的でした。
タイチ:ベテランにはベテランにしかできない仕事がある。「もう年寄りだから外そうぜ」っていう安易な考えはやめてほしいと思っているよ。俺やトモさん(石井智宏)とやったことで刺激を受けている若手はたくさんいる。
だから、俺らがまだ動けるうちに、もっとどんどん当てるべきだ。若手もそれを望んでいる。若手同士の戦いももちろん素晴らしい。
でも、俺たちが経験してきたものや積み上げてきたものは、彼らとは全く違う。だからこそ、試合を通してそれを伝え、気づかせることができるんだ。そうすれば、俺たちも生き残れるし、あいつらも将来のために上がっていける。そこから生まれるのはいい効果だけだ。
あからさまに動けないとか無理だとか言われるなら仕方ないが、俺やトモさんはまだそこに至っていない。YOSHI-HASHIや後藤洋央紀だって結果を出している。そういう意味で、俺は常に新日本プロレスの未来のために、いつだってやってやるということを言いたかったんだ。