
G1落選の屈辱、引退危機を乗り越えたタイチ。地元凱旋大会とIWGP王座への覚悟に迫る
IWGPへの未練と地元・石狩への想い
――レスラーとしての今後の目標はIWGP世界ヘビー級王座でしょうか?
タイチ:もちろん目指している。諦めたわけじゃない。ただ、なかなかチャンスを掴めない。自分が悪いんだけど、目の前に来てもあと一歩のところで逃してしまうんだ。
――それは譲ってしまう性格だからですか?
タイチ:人を育てるのは上手いかもな。どちらかというと、自分は「プレイヤー」というより「親方」なんだよ。大関止まりでやめた親方みたいな。
実際、周囲はみんな良くなった。エル・デスペラードから始まって、ザックもそうだし、DOUKIやSANADAもタイトルを獲って、金丸(義信)も自分の立ち位置を見つけた。金丸はノアから撤退するときに新日本プロレスに誘ったのも俺だ。人を育てたり力を引き出す能力はあるのかな。
――ファンの方はご自身のためにその能力を使ってほしいと思っているのでは?
タイチ:「俺が俺が!」って出ても喜ばれないんじゃないかって勝手に思っちゃうんだよ(笑)。若手からも「もっと自分で行くべきです」って言われてるよ。
Just 5 Guysを結成した時も、とにかくSANADAにベルトを獲らせようと思って必死でやってた。おせっかいなんだろうな。こいつ、ちょっとふわふわしてんなって思ったらすぐ助けたくなるんだ。もう少し自分のためにガツガツ行ける度胸があればいいけどな。