
クライマックスシリーズ(CS)のファーストステージでDeNAに連敗しシーズンを終えた巨人。
早くもオフの補強について話題になっているが、その一人に挙げられているのが前田健太投手。
FA権を取得している柳裕也(中日)や則本昂大(楽天)とともに獲得調査へ動くとされている。
リーグ優勝を果たした昨オフは甲斐拓也やライデル・マルティネスを獲得し、盤石の投手陣を整備したことから早くも優勝候補にも挙げられていた。
しかし、いざ開幕すると阪神に独走を許し、大きく差を開けられる結果に。
その要因の一つが先発投手陣。山﨑伊織が11勝4敗・防御率2.07と奮闘したが、昨季15勝3敗のエース・菅野智之が海を渡った穴は埋まらなかった。
開幕投手を務めた戸郷翔征が序盤からつまづく大誤算もあり、8勝9敗で防御率も4.14に終わった。
さらに負けたらシーズン終了となるCS第2戦の先発を託されたが、初回に5点の援護をもらいながら直後に全て吐き出すなど最後まで調子は戻らなかった。
昨年8勝を挙げ飛躍が期待された井上温大も4勝8敗と負け越し、開幕ローテに入って序盤は安定した投球を見せた赤星優志も6勝9敗と失速。終盤は右肩痛で戦線を離脱してしまった。
また、今季初登板から6連勝のグリフィンは8月2日の登板後に2ヶ月近くの離脱を強いられた。9月27日のDeNA戦で復帰したものの、CS前に右膝の治療に専念するため米国に帰国し、シーズンを一足先に終えた。
阿部慎之助監督も「駒不足」と嘆いた通り9月失速の原因となり、終盤のDeNAの追い上げに屈する形で2位から3位に転落した。
前田はメジャーで10年プレーし実績は豊富。日米通算165勝を挙げており、もし加入となれば坂本勇人そして今季日米通算200勝を達成した田中将大と”88年トリオ“を結成することになる。
しかし、来季38歳を迎えるだけに入団は現実となるのか。ポストシーズンがこれから盛り上がる中、ストーブリーグの注目が早くも高まろうとしている。
記事/まるスポ編集部