明治安田J2リーグ第34節(10月26日、鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム)で、いわきFCが徳島ヴォルティスを1―0で下し、連勝を飾った。昇格プレーオフ進出にわずかな望みを残すいわきが、敵地で価値ある勝ち点3を手にした。一方、優勝争いを続ける徳島にとっては痛い黒星となった。
明治安田J2リーグは26日、第34節の8試合が各地で行われ、いわきFCがアウェイで徳島ヴォルティスに1―0で勝利した。
前節、ホームで勝利してプレーオフ進出への望みをつないだいわきは、連勝で上位との差を少しでも縮めたい一戦。対する徳島は、前節のジュビロ磐田戦で大勝しており、優勝・昇格争いに弾みをつけるためにも連勝を狙った。
試合は序盤から徳島が主導権を握る。前半1分、ルーカス・バルセロスが右足で鋭いシュートを放つが、いわきのMF深港壮一郎が体を張ってブロック。22分には、右サイドからのクロスにMF重廣卓也が反応したが、シュートはわずかに右へ外れた。
一方のいわきも高い位置からのプレスでチャンスを作ったが、決めきれず。前半はスコアレスのまま折り返した。
後半に入ると、徳島が交代カードを切って攻勢を強める。24分にはMF石渡ネルソンの左サイドからのパスにDF堂鼻起暉が反応。鋭いミドルシュートを放つも、GK田中颯がわずかに触ってゴール右隅へ弾き出した。
すると34分、いわきが得意のセットプレーで試合を動かす。ロングスローからFWキム・ヒョンウが頭でつなぎ、最後はDF深港が右足で押し込んで先制点。これが決勝点となった。
終盤は徳島が総攻撃を仕掛け、GK田中もセットプレーでゴール前に上がったが、最後までいわき守備陣が集中を切らさなかった。試合はそのまま1―0で終了。
いわきは勝ち点を49とし、順位を9位まで押し上げた。連勝で昇格プレーオフ圏内を射程に捉えつつある。一方の徳島は手痛い敗戦で、優勝・昇格争いで大きな足踏みとなった。
記事/ひろしお
編集/まるスポ編集部
