◇明治安田J2リーグ第34節 ベガルタ仙台 0-1 いわきFC(2025年11月29日 ユアテックスタジアム仙台)
明治安田J2リーグは11月29日に最終節10試合が行われた。昇格プレーオフ進出の切符を是が非でも手にしたいベガルタ仙台は、ホームのユアテックスタジアム仙台でいわきFCとの東北勢同士の対戦に臨んだ。対するいわきは、一時期の勢いは落としつつも、最終戦を勝利で飾り順位一桁フィニッシュを狙いたい。両チームの思惑が交錯する熱い戦いとなった。
試合開始直後から、ホームの仙台が主導権を握る。前半8分、右サイドからの折り返しにFWエロンが合わせてネットを揺らすが、これは惜しくもオフサイドの判定でノーゴールとなる。さらに前半33分、左サイドからMF相良竜之介のクロスにFWエロンがヘディングシュート。これはGK佐々木雅士が好セーブするも、こぼれ球にMF荒木俊太が走り込みシュートを放つ。しかし、懸命に戻ったDF白井陽貴らいわきディフェンス陣が必死にかき出しクリア。前半アディショナルタイム2分には、MF大西悠介のパスを受けたFW坂元一渚璃がペナルティエリア右側からシュートを放つが、枠を捉えることは出来なかった。仙台が再三チャンスを作るものの決めきれず、スコアレスで前半を終える。
後半開始から、仙台はFWエロンに代えてFW宮崎鴻を投入し、攻撃の活性化を図る。
後半も拮抗した展開が続く。後半6分、いわきは左からのコーナーキックをMF山下優人がゴール前に供給。両チームの激しい攻防の末、オフサイドとなるが、一進一退の攻防が続いていることを印象づける。続く後半8分には、いわきペナルティエリア内でFW郷家友太の落としをMF武田英寿が左足で強烈なシュートを放つが、これもゴールを割れない。後半12分にも、MF相良が体勢を崩しながらもパスを出し、DF奥山政幸がシュート。しかし、GK佐々木が立ちはだかりゴールを許さない。
スコアレスドローも見えてきた後半37分、試合は動く。いわきは後半途中出場のMF加瀬直樹が絶妙なクロスを供給。FW熊田直樹はタイミングが合わなかったものの、こぼれたボールをMF五十嵐聖己が右足で迷わずシュート。これが仙台ゴール右端に突き刺さり、ついに均衡が破られた(0-1)。失点に、仙台の選手は思わず膝をつき、スタジアムは重い空気に包まれる。
何とか追いつきたい仙台は後半41分、右サイドからのFW宮崎のクロスにFW郷家がヘディングシュートを放つが、これは再びGK佐々木が確実にキャッチ。最後までいわきゴールをこじ開けることは出来ず、試合終了のホイッスルを聞いた。
ベガルタ仙台は、この敗戦により昇格プレーオフ進出の望みが潰えた。他会場でジュビロ磐田が勝利を収めたため、勝ち点で逆転を許し、最終節でのPO圏外転落という何とも大きな痛恨の敗戦となった。再三にわたって決定機を作りながらも無得点に終わったことが、最後まで響いた形だ。
一方で勝利を収めたいわきFCは、執念の決勝点で東北ダービーを制した。今シーズン前半は最下位争いと苦しい戦いが続いたが、シーズン後半はチーム状況も上向き、この価値ある勝利で目標としていた一桁順位でのフィニッシュを達成し、有終の美を飾っている。
記事/ひろしお
編集/まるスポ編集部
