――そういえばスターライト・キッド選手のお母様とNEO時代にご縁があったと伺いました。
宮崎:そうなんです。お母様が椎名由香選手のファン。私は、「あまり見るとやりたくなっちゃうかな」と思って、引退してから一時期プロレスから遠ざかっていました。
でも若い子がプロレスを見て「なりたい」と思わないと、この世界はどんどんなくなってしまうなと思って、スターライト・キッドを会場に連れて行ったのがきっかけです。
彼女は「お母さんとは見に行っていたけど、一人では見たことがない」と言っていて。私は「じゃあ、私が保護者として一緒に行こうか」とDMでやり取りを始めました。
行ったのは2014年6月のスターダム後楽園大会、夏樹☆たいようの引退興行。その後、彼女は中学生以下が1,000円で入れるサービスを利用して、1人でスターダムの試合を見に行くようになったそうです。
その頃、キッズが練習生になれるのはスターダムかアイスリボンしかなくて、夏樹と(高橋)奈七永しか知らなかったけど「寮とかしっかりしているのはスターダムじゃない」と勧めた記憶があります。
履歴書を送るときも「私の名前とか一切出さないでいいからね」と。“知り合いに選手がいます”みたいな感じになると注目されて、逆にハードルが上がる場合があるので。まさか、あんなに活躍する選手になるとは思いませんでした。
