
「俺についてきてくれ」:腹を括ったDDTの未来
――これまで「真面目な好青年」というイメージを崩さないように演じていた部分があったとは意外でした。
高鹿:「こうしたいけど、もしやったらお客さんがびっくりしちゃうよね。真面目な好青年でいた方がいいよね」とずっと自分に言い聞かせてきました。でも結果が出ず、後輩にも追い越されました。
だからBURNINGが解散してから「もういいや、知らねえ」と腹を括ったんです。「俺はこれがやりたいし、俺にみんなついてきてくれ」と。もしこれで嫌われても、それはもう仕方がない。そのくらいの覚悟ができました。

D GENERATIONS世代・To-yとのタッグ、そしてDDT新時代へ
――一皮剥け、8.30でDDT EXTREMEを掛けて戦ったTo-y選手と、今度はパートナーとしてKO-Dタッグ王座に挑みますね。
高鹿:To-yさんは、僕が飛躍するきっかけを与えてくれる存在です。僕のプロレスに変化が訪れる時、必ずTo-yさんがそばにいてくれました。サイバーファイトフェスで一緒に戦った時も、他団体に出場した時も、いつもTo-yさんと組んできた。だから一緒にいてくれると安心しますし、頼もしい先輩です。
――年齢は高鹿選手が一つ上、先輩でありながら、キャリアはほとんど変わらない同期のような存在ですね。
高鹿:そうなんです。だからこそ「To-yさんには負けたくない」という気持ちもあって、お互いに高め合える良いチームだと思います。
これまでは遠藤さんのような先輩に頼ってしまう部分があったのですが、To-yさんとは「お互い高め合おうぜ」という関係性です。
――9.23大阪でのKO-Dタッグ戦について一言お願いします。
高鹿:僕たちの世代は「D GENERATIONS世代」と呼ばれていますが、“DNA世代”や“若手通信世代”など上の世代のすごい先輩たちに比べたら「ちょっと微妙だよね」「ハズレだよね」と言われるのはすごく悔しい。
でも、「高鹿とTo-yの2人がいるから、D GENERATIONS世代はいいんだよ」とファンの方々に言ってもらえたら嬉しいし、そういう存在になりたい。今回のKO-Dタッグ王座挑戦は、僕たち世代の“始まりのきっかけ”にしたいと思っています。納谷さんと飯野さんからベルトを獲得して、GENERATIONS世代の強さを証明します。
<インフォメーション>
9月23日大阪で「ドラマチックEXPO 2025」が開催。高鹿佑也はTo-yと組んで納谷幸男&飯野雄貴の保持するKO-Dタッグ王座に挑戦します。詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください。試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEでお楽しみください。
記事/まるスポ編集部
写真/DDTプロレスリング