

――ところで王道トーナメントの1回戦は193cm184kgのオデッセイです。
鈴木:いや、あの姿を見たら勝てる気がしないですよ。だってロープワークするだけでリングが「ガチャンガチャン」と変な音を出して歪むんですから(苦笑)。
実は僕が2021年WWE NXTにいた時、オデッセイの試合を観ています。僕が加入していたチームと彼が戦っている。だから戦うイメージはできているけど、来日するとファイトスタイルが変わるレスラーもいるんです。
王道トーナメントまでオデッセイが出場するのは3日の大田区、10日の松本大会。2試合ではデータとして少ないですよね。
その2試合を見て判断したいけど、何も考えずに「一か八か」で勝負しても面白いかもしれない。
ただ、これをよくレスリングでやって、ビル・ロビンソンに「ギャンブルをするな」と怒られたんです。「最低でも“8対2”“9対1”くらいで自分に有利なポジションで勝負しろ」って言われました。イーブンで勝負したらダメだと。
レスリングはポジション取り。相手よりいいポジションを取って戦っていくのを教わったんです。でも僕、結構勝負したいタイプで、よく怒られていたんです。でも後からロビンソンの試合見ると「結構、博打してんな」って思いました。
だから、リング上では自分の感じることが最優先というか、“出たとこ勝負”でもいいんじゃないかなと思います。
――最後に王道トーナメントに向けて意気込みをお願いします。
鈴木:王道トーナメントとチャンピオン・カーニバルは趣の異なるシングルマッチ。ともにシングルマッチだけど、また別の緊張感がでる大会だと思うし、戦っている選手たちもその意識が高い。
最終戦は9月15日後楽園ホール、僕が必ず優勝決定戦に上がるので、優勝する姿を観に来て欲しいです。
(おわり)
<インフォメーション>
8.24(日)後楽園、全日本プロレス「第12回 王道トーナメント」が開幕。全16選手が出場、後楽園では一回戦の宮原健斗vs真霜拳號、青柳優馬vs野村直矢、“ミスター斉藤”土井成樹vs関本大介が激突。詳しくは全日本プロレスWEBサイトをご確認ください。