

――その王道トーナメントが8月24日から始まります。2年連続2度目の出場。負けたら終わりのトーナメントはチャンピオン・カーニバル(=CC)のようなリーグ戦と違いどんな難しさがありますか?
鈴木:僕はCCのようなリーグ戦も、トーナメントと同じように“負けたら終わり”だと思って戦っています。今の高校野球と一緒。だからそこはCCと変わらないですね。
昔から「負けたら次はないんだ」っていう気持ち、フリーになってからずっと同じです。でも幸いにしてプロレスは「負けた後の姿をどう見せるか」っていう部分もお客さんが楽しみにしているところもある。
ただ、レスラー自身がそれを最初に言ったら僕はダメだと思う。それはあくまでも「見てくれている側のお客さんの話」。猪木さんのアレじゃないですけど…
――1990年2月10日の東京ドーム、試合前の控え室でレポーターが猪木さんに「もし負けたら…」と質問し、いきなりビンタされ「出る前に負けること考えるバカいるかよ」と発言したアレですね。
鈴木:「絶対に全ての試合に勝つんだ!」って気持ちでお互いぶつかるから面白いんじゃないかなと思ってます。「今日負けてもいいや―」って考えてるレスラーの試合なんか誰も見てくれないです。