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RISEのチャンピオンになって夢を与えられる存在に
ーー寺山選手も長きに渡り夢を与えられる存在になれるのでは?
寺山:自分は逆ですね。「このまま戦っていても無理だな」と思ったら多分辞めちゃいます…。自分はプライドが高い人間なので、「このまま勝てないなら、きっぱりやめてやるよ」と。
ただその境地に至るまでには相当な努力をします。負けた相手には絶対リベンジしたい。階級を下げてでも再戦してやるって思います。
ーー年齢を重ねると、減量は辛くなりませんか?
寺山: 減量が1番きついですね。正直、2021年のRIZINは、出場が急遽決まったので、3週間で10キロぐらい落としたんですよ。その時は17歳だったので、減量しても動けたんです。
「30代になると減量がきつくなる」って言われているんですけど、20代になった今でも結構きつくなってきました。
本当に体重が落ちなかった時があって、その時は1か月、毎日20キロ走って、エアロバイクを1時間半漕いで落としました。
ーー想像以上に過酷ですね。
寺山:水分は摂りますが、食べる量は減らすので、ミット打ちをしている時に力が入らない感覚があります。でも、「減量オーバーしたら競技を辞める」と宣言しているので、意地でも落とそうと覚悟を決めました。
RIZINでは55キロ級の試合だったんですけど、残り1週間で7キロぐらい減らさないといけなかったんですよ。やばい!と思って、3時間程度の睡眠以外はずっと自転車を漕いだり走りに行ったり。夜中も1人で走り込んでいました。そこまでしてやっと落ちましたね。