
9月20日、明治安田J2リーグ第30節、いわきFC対水戸ホーリーホックの一戦がハワイアンズスタジアムいわきで行われた。JR常磐線で結ばれる両クラブの対戦はファンやサポーターの間で「常磐線ダービー」として定着しつつある。特に今シーズンは、首位を走る水戸と、上位進出を目指すいわきが激突する重要な一戦となった。
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試合は、降りしきる雨と両チームの気迫が入り混じり、序盤から重苦しい雰囲気に包まれる。ホームのいわきは、マスコットキャラクターの「ハーマー&ドリー」が水戸黄門の姿で登場し、スタジアムを和ませる演出を見せるも、ピッチ上では両チームとも決定機を作れない拮抗した展開が続いた。
後半に入るといわきが主導権を握る。開始早々、MF大西からのパスをFWキム・ヒョンウがペナルティエリア付近でループシュートを放つ。だが惜しくもバーに嫌われ、スタジアムからは大きなため息が漏れた。一方、水戸も選手交代で流れを引き寄せ、いわきゴールに迫るが、泥濘んだピッチコンディションにも苦戦し、最後まで得点を奪うことはできなかった。
大粒の雨が降りしきる中、両チームの選手は足を取られながらも、最後まで勝利を目指し続けた。互いに譲らない白熱した攻防は、結局スコアレスドローで幕を閉じた。
両チームは、今後もJ2リーグでしのぎを削り続ける。次回の「常磐線ダービー」は、より多くの観客が快適に観戦できるよう、晴天のもとで熱い戦いが繰り広げられることを期待したい。
記事/まるスポ編集部