
多くの感動が生まれた東京2025世界陸上競技選手権大会。その舞台裏では、選手たちの疲労を癒し、次なる戦いへと導く地道なサポートがあった。スポーツケア用品メーカー、ミューラージャパン株式会社が、事前合宿を行ったウクライナ・リトアニア両国選手団に対し、那須塩原市と連携してリカバリー製品を提供。国境を越えた絆と、最高のパフォーマンスを追求するアスリートの姿がそこにあった。
世界陸上の舞台裏、ミューラージャパンが那須塩原市と連携しウクライナ・リトアニア両国選手団をサポート
東京2025世界陸上競技選手権大会が閉幕し多くの感動が残る中、その舞台裏で選手たちのコンディションを支えた企業の取り組みが注目を集めている。米国で60年以上の歴史を持つスポーツケア用品メーカー、Mueller(ミューラー)の日本法人であるミューラージャパン株式会社は、那須塩原市との連携のもと、ウクライナとリトアニア両国の選手団に自社製品を貸与および提供。トップアスリートの最高のパフォーマンスをサポートしていた。
地道な国際交流から生まれた支援の輪
今回の支援は、大会前の事前合宿を那須塩原市で行っていたウクライナとリトアニア両国の選手団に対し、同市の国際交流・スポーツ支援の一環として実現した。ミューラージャパンは、両国の選手たちが万全の状態で大会に臨めるよう、製品の提供を決定。特に空気圧で効率的なリカバリーを促す「リカバリーケア リヴァイブ」と、セラピストの手もみ感覚を再現した「リカバリーケアローラー」が、選手たちの疲労回復に貢献した。
また、提供されたリカバリーケアローラーは両国の国旗の色に合わせた配慮も。ウクライナ選手団には同国の国旗にもある「ブルー」を連想させるブルーラベンダー、リトアニア選手団には「レッド」の製品が手渡され、細やかな気配りが選手たちを勇気づけた。
世界のトップ選手たちが活用したリカバリー製品
支援を受けた選手団には、世界のトップアスリートが名を連ねていた。ウクライナからは、女子走り高跳び世界記録保持者で今大会銅メダリストのヤロスラワ・マフチフ選手や、パリオリンピック男子ハンマー投げ銅メダリストのミハイロ・コハン選手などが製品を活用。リトアニアからは、男子円盤投げ世界記録保持者で今大会銀メダリストのミコラス・アレクナ選手がその恩恵にあずかった。
選手たちは宿泊施設内だけでなく、フィールドでも製品を積極的に使用。特にマフチフ選手は競技の休憩中にリカバリーケアローラーを枕として利用するなど、リカバリー製品がアスリートにとって欠かせない存在となっていたことが伺える。
「ジャパンメイド」の製品がアスリートの未来を拓く
ミューラージャパンの代表取締役である佐藤 正師氏は、今回の支援について「那須塩原市を通じて世界陸上の選手団をサポートできたことを大変光栄に思います」と語る。そして、マフチフ選手がリカバリーケアローラーを競技中に活用していたことに触れ、「本当に嬉しく思います」と喜びをあらわにした。
今後も同社は地域社会と連携しながら、プロアスリートから一般のスポーツ愛好家まで、幅広い層のスポーツ活動を支えていく方針。日本の技術とホスピタリティが詰まった「ジャパンメイド」のリカバリー製品が、これからも多くのアスリートの未来を拓く力となることに期待が寄せられている。
記事/まるスポ編集部