【DDTプロレス 樋口和貞】いざDDT最高峰のベルト挑戦へ(後編)

――そのブレーンクローを使ってD王GPでは、現在KO-D無差別級王者の秋山準選手から勝利しました。そして2.14カルッツかわさきで遠藤選手に勝った秋山選手から、次期挑戦者として指名されました。

樋口:望むところです。D王GPでは秋山さんに約4分で勝っている。結果的に秋山さんはKO-D無差別級のチャンピオンですが、自分としては受けて立つ気持ちが強いですね。

――最近KO-D6人タッグやKO-Dタッグ戦が多かった樋口選手、KO-D無差別級王座への挑戦は久々ですよね。

樋口:2018年6月の入江茂弘戦以来です。KO-D無差別級のベルトは誰もが目指すべきもの。そしてDDTの選手が巻かなければいけない。

 Eruptionを結成し、KO-D6人タッグやKO-Dタッグ戦を戦いながら、心のどこかにKO-D無差別級王座のことはありました。昨年の「KO-D無差別級王座挑戦剣」を賭けた遠藤哲哉との戦いも「KING OF DDTトーナメント」も。いつでも戦える準備は整えていました。

――秋山戦に向けての対策はありますか?

樋口:1度勝っているので、勝つイメージは出来ています。気をつけるべきところは「勝つイメージを崩さないこと」ですね。

――秋山選手はDDTに正式入団しヘッドコーチに就任しました。樋口選手は秋山選手と練習することはあるのですか?

樋口:最初の頃は練習に参加していました。ただ秋山さんの言う「本道」は違うかと。あれは秋山準が歩んで来た中での「秋山準のプロレス」でありDDTのプロレスではない。

 自分はDNAで生まれてDDTで育ってきた。そこに流れているものは秋山さんとは全く違うものです。もちろん良いところは吸収しますが、やはり「樋口和貞の中のDDT」で勝負しなければいけないと思っています。

 秋山さんは全日本プロレスからNOAH、そして全日本と「王道」と言われるメジャー団体を渡り歩いた方です。一方、自分はDDTと言うインディー団体で成り上がってきた。歩んできた道が違えば、考え方も全然違います。そこはDDTを大切にしたい。

 カルッツ大会で遠藤哲哉に秋山さんが勝った時、ベルトを渡したのが小橋建太さんでした。あの場面は遠藤哲哉が勝って、試合の最後を締めて欲しかったですね。

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