【DDTプロレス MAO(前編)】~今だからこそ必要。MAOが追い求める“UNIVERSAL”の意義~

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二冠王者はとにかくモテる

――2022年5月DDT UNIVERSALタイトル防衛戦で戦った朱崇花選手とタッグを組み、その後の後楽園ホールで、CDK(クリス・ブルックス、高梨将弘)の持つKO-Dタッグ王座に挑み奪取。当時二冠王でした。このあたりからMAO選手の勢いが加速したような気がしました。ご本人的にはいかがでしたか?

MAO:その当時は、結構調子乗ってましたね。でも僕は調子乗って失敗するタイプではなくて、調子乗った方が上昇するタイプなので。あの時は本当勢い良かったですよね。 

二冠王者時代はとにかくモテましたね(笑)。でもモテることって大切だと思ってるので。これはいいことだなと(笑)。

――ただ2022年6月、挑戦者・高梨将弘選手に敗れ、DDT UNIVERSAL王座3度目の防衛に失敗してしまいました。

MAO:はい、高梨さんにUNIVERSALを取られました(苦笑)。去年、DDT UNIVERSAL王者の時に、色々やりたいことがあったんです。ただ微妙に海外への渡航が制限されていて思い通りにできなかったのですが、国内でいかに振り幅を持って防衛できるかを考えてました。

そもそもUNIVERSAL王座のベルトを奪取したのも、葛西純さんと佐々木大輔さんとの3WAY。次の防衛戦がAEWの中澤マイケル選手、朱崇花と続いて、そして高梨さん。高梨さんとは、DDTのルーツを探る戦いでした。

短い期間で国内しか動けなかったわりには、振り幅が広く“UNIVERSAL”というベルトの意義を守れたと思います。

――あの時、UNIVERSALベルトを獲得した時に、「みんなからDDT EXTREME王座を獲ったと言われた」と。

MAO:EXTREME王座ルールのようなハードコア3WAYマッチでベルトを戴冠したからですね(苦笑)。だから「ハードコアルールとかで防衛はしたくない」という考えではありました。

――それで、朱崇花選手との2度目の防衛戦でハードコアはやらなかったのですね。

MAO:ハードコアマッチになりそうな雰囲気も一瞬あったんですけど、そこは押し通して「絶対にハードコアではやらないよう、あくまで通常ルールで」と貫きました。

やはり、タイトルはそれぞれの特色というか、ひとつひとつの色を出していかなきゃいけないと思うので。 
KO-D無差別級王座は「圧倒的なパワーとしての強さ」を今すごく打ち出しています。

UNIVERSAL王座は、それとは違うアプローチでやっていかなきゃいけないと考えていたので。去年はUNIVERSAL獲って、真剣に“UNIVERSAL”の意義をすごく考えながら戦っていました。それは全然今も変わらずなんですけどね。
<中編に続く>

<インフォメーション>
5.3横浜武道館「MEGA MAX BUMP 2023 in YOKOHAMA」で王者・遠藤哲哉選手の持つDDT UNIVERSAL王座に挑戦するMAO選手。詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください。
なお試合は動画配信サイトレッスルユニバースで配信されます。

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MAO Instagram

文/黒澤浩美 取材/大楽 聡詞
写真提供/DDTプロレスリング

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