「ダイヤになる選手を磨き、送り出したい」元中日・吉見一起 怪我との闘いと引退、そして野球人として成し遂げたい目標

今後の目標は「”ダイヤの原石”を磨きたい」

現在は古巣であるトヨタ自動車硬式野球部のテクニカルアドバイザー、そして今年5月からは侍ジャパンU-12の投手コーチに就任するなど、指導者としてのキャリアを積んでいる。

加えて野球解説者やYouTubeチャンネル「吉見一起 コントロールチャンネル」で活動し、マルチに活躍の幅を広げている。

「引退する前から指導者になりたいと思って、その道に早く進もうと考えて引退しました。一度外から見たいと思って今この立場に居させてもらっています」

野球人・吉見一起の今後の目標は何か。指導者として成し遂げたいことがあった。

「僕は“磨けばダイヤになるのではないか”という2軍の選手と二人三脚で1軍へ送り出したいんです。2軍の育成コーチのような立場でお互いに意見交換をして、可能性を磨いて1軍に“頑張って行ってこい!となるような仕事をしてみたいです」

きっかけはトヨタ自動車で指導をしている中で芽生えたものであった。想いを強めこう続けた。

「それはトヨタ自動車で指導している時に感じたことで、いろんな話を『教えてください』と来てくれて、教えて結果が出ると僕も嬉しいんです。それこそ、“生きがい”“やりがい”だなと思ったんですよ。僕の時の野球と今の野球、これからの野球って絶対違うと思うので、時代にあった野球に対応していきたい。時代に乗り遅れないようにアンテナを張っていきたいなと思っています。もちろんドラゴンズに育ててもらったので恩返しできるのがベストですが、吉見一起という野球人を必要とするチームがあるのであれば喜んで行きたいです」

今後、吉見が育てたアマチュア・プロの選手でどんな投手が出てくるかを期待するとともに、様々な”マウンド”で活躍する吉見に今後注目を続けていく。

(おわり) 

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