【格闘家 菅里実】ブラジリアン柔術アジアチャンピオン

――煽りVの中、入場したら気持ちの入り方も違いますよね。ところで菅選手が格闘技を通して学んだことはありますか。

菅:人との出会いですね。ふと振り返った時、「格闘技をやっていなければ出会えなかった人って、結構いるな…」と思います。

 先日のDEEP JEWELSでもRIZINに出場している選手が隣に立っていると「うわぁ、こんな近くにいる」と感じました(笑)。

 今通っているジムでも、いろいろな人が柔術を習いに来ています。街の歯医者さんとか、本当に一見何をしているか分からないけど、話をして「実は不動産会社を経営しているんだ」とか言うのを聞くと、普通の生活では出会えない人に会えるので面白いですね。

――最後に菅選手が格闘技を通じて伝えたいことはありますか?

菅:ブラジリアン柔術はメジャー競技ではないので、もっと多くの人に柔術を知って貰いたいですね。柔術って頭をかなり使う格闘技なんです。チェスとか将棋のように、相手が何を考えているのかを予想して動く。右に動くフリをして左に動くとか、頭を使いますね。

 柔道より技も多いです。先ほども説明しましたが、柔道は投げたら一本で勝ちます。でも柔術の場合は、投げた後、どのように相手を攻めるか。極めに行きたいけど、自分も相手に極められるリスクもある。それをどう避けながら、自分は極めにいくのか。

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――それを常に考えながら動いているんですか?

菅:はい、考えるようにしています。投げ技は、あくまでつなぎ技の一つ。どうやって極め技まで持っていけるかとシミュレーションしています。だから柔術は、やってみるとハマる人が多いんですよ(笑)。

<プロフィール>
菅里実:所属 CARPE DIEM 26歳
両親が柔道家で、幼稚園年少から柔道を始める。小学生6年生、柔道で埼玉県大会優勝。高校2,3年連続でインターハイ5位入賞。高校卒業と同時に柔道は引退。
2017年、妹に誘われ柔術の道へ。すぐに頭角を現す。
ブラジリアン柔術世界選手権2018アダルトライトフェザー級 3位
アジア選手権2018 アダルトライトフェザー級 3位
アブダビグランドスラム2018 アダルト-55kg 3位
2019全日本選手権 アダルトライトフェザー級 2位
アブダビグランドスラム2019 アダルト-49kg 優勝
アジア選手権2019 アダルトライトフェザー級 優勝

菅里実インスタグラム

取材・文/大楽聡詞

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