【レーシングドライバー 伊藤 慎之典 前編】サーキット場で聴こえるエンジン音や迫力に魅了され「レーサーになりたい」と…

――サッカーにのめり込んでいた伊藤さんがモーターレースに目覚めたキッカケを教えてください。

伊藤:中学2年生の時、テレビでレースを観たのがキッカケです。父は昔サーキット会場に行ったことがあり、宮城スポーツランドSUGOに僕と弟を連れて行ってくれました。観戦したのは国内最高峰のレース「スーパーGT」、簡単にいうと市販されている車を改造してレースが行われます。サーキット場で聴こえるエンジン音や迫力に魅了され、「僕はレーサーになりたい」と思いました(笑)。

その気持ちをすぐに親に伝えました。親も色々調べてくれ、モータースポーツをやる上で条件を出されました。

――それはどんな条件ですか?

伊藤:まずは「高校に合格すること」、当たり前ですよね(苦笑)。それで受験勉強に励みました。無事に合格し高校1年からモータースポーツデビュー。

ただ、いわきはサーキットで練習するには難しいエリアです。北は宮城のスポーツランドSUGO、南は栃木のツインリンクもてぎ。ここまで行かないとコースがなかった。

そこで栃木のツインリンクもてぎを練習場所に選択しました。関東は東北に比べてチーム数も多いですから。

――高校に入学してから練習の頻度のどのくらいでしたか?

伊藤:平日は学校があるので、練習は週末に限られてきます。高校1年の時は弟が中学3年で受験を控えていたため、月2回。隔週末サーキット場で練習していました。

――隔週末、サーキット場で練習。他の日はどんな練習をしていましたか?

伊藤:高校入学時は平日サッカーをしていました。途中からジムに通い、ランニングや筋トレ等、レーサーとして必要な身体作りをしました。

弟が高校に入学し、僕が高校2年に進学。この頃は毎週末、どこかのサーキット場で走っていましたね。

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