WTAは、選手に生物学的女性であることを証明する「SRY遺伝子検査」を義務付ける(写真はイメージ)
女子テニス協会(WTA)は21日までに出場資格規定を改定し、選手に対して生物学的女性であることを証明する「SRY遺伝子検査」の受検を生涯で一度義務付けると発表した。
今回の改定は、女子プロテニスにおける公平な競争環境の維持を目的としている。新規定では、法的性別や性自認に関わらず、検査結果が陰性(生物学的女性)であることのみを出場条件と定めた。これにより、従来認められていた「性自認の申告と2年間のテストステロン値制限によるトランスジェンダー女性の出場」は事実上撤廃されることとなる。
現在、WTAツアーに現役のトランスジェンダー女性選手は確認されていないが、本件はテニス界で長らく議論を呼んできた。かつてトランスジェンダー当事者であるレネ・リチャーズ氏から指導を受けた経験を持つマルチナ・ナブラチロワ氏や、世界ランキング1位のアリーナ・サバレンカ選手らは、トランス女性の参戦に対して否定的な見解を示してきた。一方で、排除は差別だと捉え、包摂を求める声も存在する。
この報道に、SNS上では「正しい判断」「身体の性で区別することは合理的であり不可欠」「競技の公平性を守るための現実的なルール」「他のスポーツも見習ってほしい!」「女子スポーツが守られる方向に進んで良かった」と肯定的な意見が多く見られた。さらに「別種目としてトランスジェンダー選手同士で競えばいい」「性別確認の検査して、その後男性だと分かったらどうするの」といった懸念や提言も上がっている。
WTAは繊細な問題であることを認めつつ、すべての選手を尊厳と敬意を持って扱うとして、厳格かつ配慮をもって新規定を運用していく姿勢を示している。
記事/おかだみゆき
編集/まるスポ編集部
