3期ぶりに営業利益が黒字となった(写真はイメージ)
大和ハウスプレミストドームを運営する札幌市の第三セクター・株式会社札幌ドームが、2025年度(26年3月期)の決算を発表した。
本業での儲けを示す営業利益は約2億1000万円の黒字となり、営業利益で見ると3期ぶり、北海道日本ハムファイターズが本拠地をエスコンフィールドHOKKAIDOへ移転してから初の黒字となった。
昨年度は約4,300万円の黒字とされていたが、札幌市の「スポーツ振興基金」活用が要因で営業利益は赤字だった。アマチュア大会等におけるドーム使用料を減免し、その減収分を基金を通じて補填に充てていた。
23年度の最終決算は約6億5,000万円の赤字を計上し、日本ハムが移転した影響から以降の経営を懸念されていたが、着実に立て直しを進めている。
昨年4月からの施設利用料金値上げに加えて稼働率は70.4%から71%と微増だったが、ネーミングライツ契約による安定収入の確保や大型イベントの開催が後押しした。
嵐やSnow Manといったコンサートではグッズや飲食を含む、物販の売り上げが黒字回復の大きな要因となった。
阿部晃士社長は会見の際に、27年3月期については「1円でも無駄にしないとか、1円でも多く売り上げを稼ごうというような考え方にこの1年で変わった」と手応えを述べた。
30年度までに売上高30億円・稼働率を80%とする目標を掲げており、今後の展望について阿部社長は「ファイターズは戻ってくることはないので、きちんと独り立ちをして経営していく」と続ける。
なお、札幌市の秋元克広市長は定例記者会見にて、「これまでの様々な経営改善策が一定の成果につながったのだと思う」と運営について評価した。
スポーツ施設としてだけでない価値をどう高めていくか。ただ、次なる一手を打ちつづけないと再び赤字に見舞われる可能性も決してゼロではない。
記事/まるスポ編集部
