広島の“ゾンビたばこ問題”は現役選手にも影響が及ぶ(写真はイメージ)
広島のみならず球界を揺るがしている“ゾンビたばこ”問題が、今月に入り大きな動きを見せている。
昨年12月に起きた羽月隆太郎元選手を巡る事件で明るみになったこの問題。羽月元選手は指定薬物「エトミデート」を使用したとして逮捕され、その後拘禁刑1年、執行猶予3年の判決を受けた。
さらに公判の際には「6人のカープの選手が薬物を購入していた」と供述していたが、その6人については明るみにならないまま時が経過している。
「ゾンビたばこ」とも呼ばれるエトミデートを巡っては、羽月氏へ譲渡したとして人物も6月に逮捕。そしてこの問題は現役選手にも波及することとなった。
7月中旬、週刊誌がその逮捕した人物と広島の選手たちが同席する複数の写真を掲載。そこには羽月元選手に加えて、矢野雅哉・小園海斗・田村俊介の姿も写っていた。
さらに矢野については売人と東京・六本木のバーで撮影されたとする写真や、さらに昨年5月の遠征時にホテルの同室でベッドにいる写真も掲載されている。
ただし、それ自体が指定薬物使用の証拠となるものではない。報道後も主力である小園はスタメン出場を続けており、球団も当初は明確な説明を行っていなかった。
ただ、状況が動いたのは17日だった。矢野については出場選手登録を抹消された。
鈴木清明球団本部長は社内調査で矢野薬物を使用した事実は確認できていないとした一方、写真の事実を踏まえて「疑念のある選手」を一軍でプレーさせることへの抵抗があるとの趣旨を説明した。処分ではなく、本部長が新井貴浩監督へ依頼し、登録抹消へと至った。
続報として矢野と売人とのやりとりが掲載されるなど、未だ疑念が晴れない状況で一軍復帰の可能性は現時点で皆無。24年には遊撃手部門でゴールデングラブ賞を受賞するなど、球界屈指の守備の名手として今後の活躍も期待されている中での“謹慎”となっている。
羽月元選手の逮捕から始まり、薬物を譲渡したとされる人物と現役選手との交友関係へと広がった今回の問題。球団による調査で今後どこまで事実関係が明らかになるのか、そして選手やファンに対してどのような説明を行うのか。
グラウンド外で起きた問題への球団の対応が、引き続き問われることになりそうだ。
記事/まるスポ編集部
