レスラーと取締役、二つの顔を使いこなすDDTのキーマン・彰人
レスラーとしてリング上で体を張りながら、株式会社CyberFightの取締役として経営の舵取りも担う彰人。昨年11月、KO-D無差別級王者・上野勇希が「東京ドーム進出」を口にした。奇しくも2027年、DDTプロレスは30周年。ファンも期待を寄せる壮大なビジョンに対し、「経営者としての彰人」、そして「一人のレスラーとしての彰人」は、どのような景色を見ているのか。(取材・文/大楽聡詞 文中敬称略)
東京ドーム進出への「慎重かつ確実な」経営判断
――上野勇希選手が「東京ドーム進出」を公言しました。また、若手リーグ戦『D GENERATIONS CUP(DGC)』世代など、次世代の勢いも凄まじいですね。
彰人:「ドームを目指すから若い子を会社的に推している」という単純な話ではなくて、また別軸の話です。ただ、その別軸の話が必然として今の形に繋がっているのかなとは感じています。
DDTプロレスを牽引する二刀流レスラー・彰人の覚悟(25年7月インタビュー)
――具体的にはどういうことでしょう。
彰人:ドームに関して言えば、KO-D無差別級王者の上野が発信し続けていること、それがすべてです。彼は今のベルトを持ち続けてドームまで僕らを連れて行きたいと思っている。その想いはDDTで戦っている全選手の心にある「いつかは辿り着きたい場所」でもあります。
ただ僕は取締役として経営にフォーカスしている人間でもあるので、経営判断として「本当に今、ドームにいけるのか」を慎重にジャッジしなければなりません。単なる勢いだけでやるのではなく、今のDDTでしっかりとお客さんを動員し、成功と言える満員の形にできるのか。話題性を最大化しきれるのか。それを見極めて、「やる」「やらない」を決めなければならないと思っています。
