1.3後楽園、約2年間在籍したユニットを脱退した正田壮史
平凡な人生で終わりたくない、という焦燥感

――これまでは、集中しきれない部分があったのですか?
正田:今までは、周りに言われたことをずっと引きずったまま戦っていたんです。「この後どうしよう」「何を言えばいいんだろう」「どう戦えば正解なんだろう」って悩みながら1ヶ月を過ごして、ベルトに挑戦して結局敗れて。誰の心にも触れることなく終わってしまう……。
【初取材】正田壮史――今は初勝利が欲しいです!逆エビ固めを掛けられ悔しい思いをしているので
レスラーとして「平凡な人生」のままで終わってしまうんじゃないかという怖さがずっとありました。
――2022年5月にDDTに入門し、“DDT史上最速”の3ヶ月デビューや“D GENERATIONS CUP 2023制覇”などプレッシャーもあったのでしょうか。
正田:正直に言うと、自分をすごいと思ったことは一度もありません。周りと比べるのは良くないとは分かっていますが、どうしても他団体の同世代の選手たちが目に入ってしまうんです。
――他団体の同世代、というと?
正田:他の団体では、僕と同じくらいのキャリアでもトップのベルトを巻いて、団体の顔として活躍している選手がいっぱいいますよね。彼らはもう「これからが楽しみな若手」というスタンスでは動いていない。僕はそれを見て見ぬふりをして、「自分はまだベルトがなくても大丈夫だ」と、どこかで逃げていた部分があるんです。
――DDT内での評価よりも、外の世界の同世代が気になると。
正田:僕はかなりの「気にしい」なので、DDT外の動向はめちゃくちゃ気になります。周りから「すごいね」と言われても、素直に受け入れられない性格なんです。「他団体のあの選手はもっとすごいよな」と思いながら、自分を納得させられずにいました。
