8月31日後楽園、運命の戦いを前にリング上で静かに棚橋弘至を待つ男色ディーノ

諦めなかった男が掴んだ夢
――最後に、男色ディーノ選手にとって棚橋弘至戦はどんな戦いでしたか?
ディーノ:NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」みたいじゃん(笑)。でも…本当にシンプルに私が夢を叶えた瞬間です。
でも、また違う夢が生まれているんです。「ずっと夢だった」と言うと、ちょっと変ですよね。そのためにプロレスをやってきたわけじゃないから。
――いろんな夢がありますから。
ディーノ:そう。なんて言えばいいんだろう。「諦めた夢が叶った瞬間」なのかな。
――やはり一度諦めていたのですね。
ディーノ:ずっと“(棚橋戦は)叶うわけがない”と思っていましたよ。今回、対戦することになって、一気にバンッと“諦め”を捨てました。
「やりたい」と言い続けないとダメだとは思っていたんですよ。棚橋さんが新日本プロレスの社長になった時から、もう私は言い始めているんです。「この人、いつか辞めるな」と思ったから(※棚橋選手は2023年12月23日付で新日本プロレス社長に就任)。
言い続けたのは、自分の思いに蓋をしたくなかったから。本当に実現するなんて思っていなかった。
