
TAKESHITAは「今のファンの人は知らない人も多いと思いますけど、僕たちDDTの歴史上、一番人気のないユニットを組んでました。あの時、華やかな20代前半を逃した代わりに、監督からもヒロシからもプロレスで大切なものをたくさん教えてもらいました。今、米国でも新日本でも、その時の教えを忠実に守って試合してます。ハッピーモーテルがあったから、今の僕があると思ってるので、本当にありがとうございました」と涙のマイク。
本多は「私は特に何もしてあげられなかったと思ってます。私が至らないものだったから。だがしかし、その言葉が聞けて良かった。やっぱ人気なかったね。それをバネにタケちゃんは外の世界で大活躍してると思うけど。こんな俺でも世界のTAKESHITAとこうやって試合して、これだけの素敵なお客さまに見に来ていただける。だから、俺は世界一幸せなんだ!ありがとう」と涙で返した。
最後にTAKESHITAは「今日の1試合もまた糧に、IWGP王者として、イッテンヨン・東京ドームも戦うし。それは全部、DDT、特に本多さん。あなたが教えてくれたプロレスを愛するということを、これからも大事に胸に戦っていきます」と締めくくった。

バックステージでTAKESHITAは「僕のプロレス人生のなかで、何一つムダなことはなかった。今このベルトがここにあるのも、プロレスを愛したからこそ。そのプロレスを愛するということを教えてくれたのが本多さん。すべての昔話が今の僕を作ってるので。今日は僕自身のために試合をしました」と感慨深く語った。
そして「DDTではもう一つ。また違った形で強くなることを教えてくれた選手がいます。青木真也、久しぶりにシングルやりましょう」と発言。青木も11・3両国での試合後、「久しぶりにTAKESHITAに触れてみたい」とコメントしており、11・30後楽園での一騎打ちが決まった。両者のシングル戦は2022年1・3後楽園以来、約4年ぶりとなる。
この後、TAKESHITAは11・8アクロス福岡、11・9熊本城ホール・シビックホールにも出場し、2022年4月に渡米して以降、3年7ヵ月ぶりにDDTの地方巡業に参加する。
編集/まるスポ編集部
写真提供/DDTプロレスリング
