残り3試合の棚橋弘至が高橋ヒロムから3カウントを奪取!
19日、新日本プロレス群馬・高崎大会で、「棚橋弘至ファイナルロード~継(つなぐ)」として、1・4東京ドームで引退を迎えるエース棚橋弘至が、新日本ジュニアの象徴・高橋ヒロムとシングルマッチで激突した。
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試合は序盤、ロックアップから始まる丁寧な攻防を展開するが、やがてヒロムが低空ドロップキックで棚橋のヒザを狙い、また逆水平チョップ連打で試合の主導権を握りにかかる。中盤以降、ヒロムはさらにギアを上げ、オカダ・カズチカのレインメーカー、内藤哲也が得意とする腕を掴んでの首筋へのバックエルボーを連打、さらにはデスティーノを狙うなど、棚橋を追い込んだ。

だが棚橋も決定打を許さない。ドラゴンスリーパーやツイスト&シャウトで流れを引き戻すと、終盤にはスリングブレイドを2連発し、ヒロムに大きなダメージを与える。それでも「負けらんねぇんだよ!」と叫んで食らいつくヒロムをドラゴン張り手で黙らせ、ハイフライアタック。最後はレインメーカー式のスリングブレイドで完全に流れを掌握し、トドメのハイフライフローを炸裂させて3カウントを奪った。
試合後、棚橋はヒロムの腕を掲げて健闘を称え、握手と抱擁。先にリングを降りたヒロムを見送ると、会場からは大きな「棚橋」コールが沸き起こった。

マイクを握った棚橋は「早いね、月日って。僕もプロレスラーとして残すところ、あと3試合となりました」と寂しそうに語り、「新日本プロレスでデビューして、1試合1試合全力でやるようにと自分に課して、今日ここまで続けてきました。その結果が今日、こんなに多くのお客様にご来場いただいたことに繋がっているんだと思います」と観客に感謝の思いを込めて頭を下げた。
その後は棚橋らしい明るさも全開。「前橋」と「高崎」の地名を言い間違えて会場を和ませつつ、エアギターを3度披露。
さらに、棚橋が1・4東京ドーム大会でやりたいという“ウェーブ”の予行演習を会場のファンとともに行い、最後は「高崎の皆さーん、愛してまーす!」と締めくくると、ファン一人ひとりとタッチを交わしながら、笑顔と感動を届けた。
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